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Postfix メールサーバー + TLS 設定(Ubuntu 24.04 LTS)
Postfix は Linux で広く使われる MTA(メール転送エージェント)です。 本記事では Ubuntu 24.04 LTS へのインストールから TLS(STARTTLS)の設定、動作確認までを解説します。 メールサーバーの TLS には SSL 証明書が必要です。
インストール
sudo apt update sudo apt install -y postfix
インストール中に設定ウィザードが起動します。
| 設定項目 | 選択値 |
|---|---|
| General type of mail configuration | Internet Site |
| System mail name | mail.example.com(FQDN) |
main.cf の基本設定
設定ファイルは /etc/postfix/main.cf です。
sudo nano /etc/postfix/main.cf
myhostname = mail.example.com mydomain = example.com myorigin = $mydomain inet_interfaces = all inet_protocols = ipv4 mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain mynetworks = 127.0.0.0/8 home_mailbox = Maildir/
TLS(STARTTLS)の設定
Web サーバーと同じドメインの SSL 証明書を使えます。証明書のパスを main.cf に追記します。
# TLS 受信設定(smtpd = SMTP サーバー側) smtpd_tls_cert_file = /etc/ssl/certs/fullchain.pem smtpd_tls_key_file = /etc/ssl/private/server.key smtpd_tls_security_level = may smtpd_tls_protocols = !SSLv2, !SSLv3, !TLSv1, !TLSv1.1 smtpd_tls_loglevel = 1 # TLS 送信設定(smtp = SMTP クライアント側) smtp_tls_security_level = may smtp_tls_protocols = !SSLv2, !SSLv3, !TLSv1, !TLSv1.1 smtp_tls_loglevel = 1
sudo postfix check sudo systemctl restart postfix
STARTTLS の動作確認
openssl s_client -connect mail.example.com:25 -starttls smtp
証明書情報が表示されれば TLS が有効です。接続後に quit で終了します。
送信テスト
sudo apt install -y mailutils echo "テスト本文" | mail -s "テスト件名" you@example.com
ログで確認します。
sudo tail -f /var/log/mail.log
ポートの開放(UFW)
sudo ufw allow 25/tcp # SMTP(他サーバーからの受信) sudo ufw allow 587/tcp # Submission(メールクライアントからの送信)
SPF・DKIM・DMARC の概要
| 技術 | DNS レコード | 効果 |
|---|---|---|
| SPF | TXT レコード | 正規の送信サーバーの IP アドレスを宣言。なりすまし防止 |
| DKIM | TXT レコード | 送信メールに電子署名を付与。改ざん検知 |
| DMARC | TXT レコード | SPF/DKIM 失敗時のポリシーを指定(none/quarantine/reject) |
SPF は DNS の TXT レコードに追加するだけで設定できます。
example.com. IN TXT "v=spf1 ip4:203.0.113.1 -all"
Dovecot との組み合わせ(概要)
Postfix は MTA(送受信)、Dovecot は MDA(メールボックス管理・IMAP/POP3)を担当します。 Dovecot を追加することでメールクライアント(Thunderbird 等)からの IMAP/POP3 接続が可能になります。
sudo apt install -y dovecot-core dovecot-imapd dovecot-pop3d
メールサーバーの TLS にも SSL証明書が必要
Postfix の TLS 設定には SSL証明書(サーバー証明書)が必要です。
Web サーバーと同じドメインの証明書をメールサーバーにも使用できます(mail.example.com が証明書の SAN に含まれている場合)。
エスロジカルでは Web・メール兼用の SSL証明書も取り扱っています。
エスロジカルではデジサート・サイバートラストの正規取扱代理店として、
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