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中小企業向けゼロトラスト・VPN・リモートアクセス設計

執筆:株式会社エスロジカル(Webシステム受託開発・インフラ構築・セキュリティ設計)


リモートワーク普及後、「社内システムへの安全なアクセス」は多くの企業で課題になっています。 VPN の設定が複雑・管理が大変・コストが高いという声も多く、 最近は「ゼロトラスト」アプローチへの移行も増えています。
本記事では、中小企業が現実的に導入できるリモートアクセス設計の選択肢を整理します。

「VPN を入れれば安全」は過去の考え方です。従来型 VPN には次のような課題があります。

ゼロトラストの原則:「ネットワーク内にいるだけでは信頼しない。すべてのアクセスをリクエストごとに認証・認可する」

観点 従来型 VPN ゼロトラスト
信頼モデル VPN 接続後は社内ネットワークを信頼 常に認証・認可。ネットワーク位置は信頼の根拠にしない
アクセス範囲 接続後は社内ネットワーク全体にアクセス可能 アプリケーション・リソース単位でアクセスを制御
認証 接続時に 1 回認証 リクエストごとに認証・コンテキスト(デバイス・時間・場所)も考慮
クライアント要件 VPN クライアントのインストールが必要 ブラウザベースで利用可能なものが多い

現状 VPN が必要な場合の選択肢を比較します。

VPN 方式 メリット デメリット 向いているケース
WireGuard 高速・シンプル・設定が少ない・Linux カーネル組み込み 商用サポートなし・GUI 管理ツールが少ない エンジニア向け・自社サーバーに構築する場合(設定手順
OpenVPN 実績豊富・多機能・多数のクライアント対応 設定が複雑・WireGuard より遅い 大規模ユーザー・細かいアクセス制御が必要な場合(設定手順
FortiGate SSL VPN GUI 管理・商用サポート・UTM との統合 アプライアンスコスト高・脆弱性の継続パッチ適用が必須 UTM 含め一括管理したい企業(設定概要
ヤマハ RTX VPN 国産・サポートが充実・設定が比較的わかりやすい 機器コストあり・スケールに限界 中小企業の拠点間接続(設定概要

VPN でもゼロトラストでも、通信の暗号化に SSL/TLS 証明書が使われます。

SSL証明書の一覧・購入はこちら /  DV・OV・EV の違い /  SSL証明書 FAQ

VPN・リモートアクセスには MFA を必須化することを強く推奨します。 パスワードだけでは認証情報の漏えい(フィッシング・不正アクセス)に対して無防備です。
方式 初期コスト 月額目安 管理コスト
WireGuard(自前構築) 低(VPS 代のみ) 1,000〜3,000 円(VPS 代) 中(設定・管理に技術知識が必要)
Tailscale(クラウド型) ほぼ 0 無料〜(有料プランは $6/ユーザー/月〜) 低(GUI で管理可能)
Cloudflare Zero Trust 無料〜($7/ユーザー/月〜) 低〜中
FortiGate SSL VPN 高(アプライアンス購入) ライセンス費用別途 中(GUI あり・商用サポートあり)

リモートアクセス設計・VPN 構築のご相談はエスロジカルへ
VPN 構築からゼロトラスト移行・SSL 証明書設定まで、インフラセキュリティ設計を一貫してサポートします。
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関連:SSL証明書 / SSL証明書 FAQ

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