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【SSL証明書】FAQ/情報

ワイルドカード証明書のCSR作成:コマンド例・カバー範囲詳説

ページ更新日:2026/05/02

ワイルドカード証明書向けの CSR(証明書署名要求)は、コモンネーム(Common Name)を *. で始めて作成します。
例えば *.example.com と設定することで、すべてのサブドメインをカバーする証明書を取得できます。

OpenSSLでのワイルドカードCSR作成手順

ステップ1:秘密鍵とCSRを同時に生成する

OpenSSL の req コマンドで秘密鍵(.key)と CSR(.csr)を同時に作成します。

openssl req -new -newkey rsa:2048 -nodes \
    -keyout wildcard.key \
    -out wildcard.csr

-nodes:秘密鍵にパスフレーズを設定しない(サーバー運用向け)
※ RSA 2048ビット以上を推奨。3072ビットや4096ビットも利用可能です(処理が若干重くなります)。

ステップ2:CSR 入力項目(Common Name に *.example.com を設定)

実行後、対話形式で以下の情報を入力します。

Country Name (2 letter code) [AU]: JP
State or Province Name (full name) [Some-State]: Tokyo
Locality Name (eg, city) []: Shinjuku-ku
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]: Example Co., Ltd.
Organizational Unit Name (eg, section) []: IT Department
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []: *.example.com    ← ここに *.ドメイン名 を入力
Email Address []: (空白のままEnter)
A challenge password []: (空白のままEnter)
An optional company name []: (空白のままEnter)

Common Name に *.example.com の形式で入力することが重要です。* の前にサブドメインを入れないでください(例:*.www.example.com は誤りです)。

ステップ3:CSRの内容確認

作成したCSRの内容を確認します。

openssl req -text -noout -in wildcard.csr

出力中の Subject: CN=*.example.com を確認してください。

ワイルドカード証明書のカバー範囲

*.example.com でカバーされる範囲は直下のサブドメインのみです。

ドメイン名 カバー可否
www.example.com ✓ カバーされる
shop.example.com ✓ カバーされる
api.example.com ✓ カバーされる
example.com(ルートドメイン) ✗ カバーされない(別途SAN追加が必要)
sub.www.example.com(2段階のサブドメイン) ✗ カバーされない

example.com(ルートドメイン)も使用する場合、*.example.comexample.com の両方をカバーするワイルドカード証明書(SAN付き)を購入するか、ワイルドカードとルートドメイン向けの証明書を別途取得してください。

ワイルドカード証明書の主な注意点

注意点 詳細
秘密鍵の共有リスク ワイルドカード証明書では同一の秘密鍵を複数のサーバーで使う場合があります。1台が侵害されると他のサーバーのSSL通信もリスクにさらされます。サーバーごとに個別証明書を使う方が安全です。
EV(拡張認証)非対応 EV SSL証明書ではワイルドカードを使用できません(CA/Bフォーラムの規定)。EV証明書が必要なドメインは個別に取得してください。
Certificate Transparency ログ ワイルドカード証明書を取得しても、各サブドメインがCTログに記録されるわけではありません。ただしDNSで列挙される可能性はあります。
DCV(ドメイン所有権確認) ワイルドカード証明書のDCVはDNSレコード方式のみに限定されている認証局があります。ファイル方式やメール方式が使えない場合があります。

マルチドメイン(SAN)との使い分け

ワイルドカード証明書とSAN(マルチドメイン)証明書の使い分け目安:

よくある質問

Q. ワイルドカード証明書で example.com(ルートドメイン)もカバーできますか?
通常の *.example.com ではルートドメインはカバーされません。ルートドメインもカバーしたい場合は、SANに example.com を追加したワイルドカード証明書を選択してください。当社取扱製品の対応状況は各製品ページでご確認ください。
Q. ワイルドカード証明書のCSRで入力するOrganization Nameは何でもよいですか?
DV(ドメイン認証)証明書ではOrganization Nameは認証に使われないため、英語表記であれば任意の値でかまいません。OV(企業認証)証明書では登記上の法人名と一致させる必要があります。
Q. 既存のCSR(秘密鍵)でワイルドカード証明書を更新できますか?
技術的には可能ですが、セキュリティのため更新時には新しい秘密鍵とCSRを生成することを推奨します。特に秘密鍵の漏洩が疑われる場合は必ず新規生成してください。詳細は更新されたSSL証明書のインストールについてを参照してください。

関連ページ:
ワイルドカード証明書とは?
SAN(マルチドメイン)とワイルドカードの違い・使い分け
CSR(証明書署名要求)とは?作成方法
更新されたSSL証明書のインストールについて

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