ページ更新日:2026/05/01
EVコードサイニング証明書は、ソフトウェアへのデジタル署名に使うコードサイニング証明書の中で最も厳格な審査を経て発行される種別です。
OVコードサイニング証明書との最大の違いは、Windows SmartScreenフィルターへの即時信頼とWindowsカーネルモードドライバーへの署名が可能な点です。
新リリースのソフトウェアや、ドライバー開発を行うソフトウェアベンダーにとって特に重要な証明書です。
| 項目 | OV コードサイニング | EV コードサイニング |
| SmartScreen フィルター | 初期は警告が出る場合あり(評判蓄積で改善) | 即時に信頼(新リリースでも警告なし) |
| Windowsカーネルドライバー署名 | カーネルモードドライバーには不可 | 必須(唯一対応) |
| 審査内容 | 組織実在確認・電話確認 | OVより厳格な組織審査(法的地位の確認含む) |
| 秘密鍵の管理 | USBトークン・HSM・クラウドHSM(必須) | USBトークン・HSM・クラウドHSM(必須) |
| 価格帯 | 比較的低コスト | OVより高価 |
OVコードサイニング証明書で署名したソフトウェアでも、リリース直後はSmartScreenによる警告が表示されることがあります。
これは、SmartScreenがダウンロード数・評判(reputation)に基づいて信頼度を判定するためです。
EV証明書で署名したソフトウェアは、リリース初日から警告なしで実行可能です。
Windows 10 Version 1607以降、MicrosoftはカーネルモードドライバーにEVコードサイニング証明書による署名を必須としています。
デバイスドライバー・セキュリティソフト・仮想化ソフトなど、カーネルレベルで動作するコンポーネントを配布する際は必ずEVが必要です。
新規ソフトウェアはSmartScreenの評判が蓄積されていないため、OVでは警告が出やすい状態からスタートします。
EV証明書を使えば初回リリースから警告なしで配布できるため、ユーザー体験の向上とサポートコストの削減につながります。
なお、CA/Browserフォーラムの要件(2023年以降)により、OV・EVともに秘密鍵をUSBトークン・HSM・クラウドHSMに格納することが義務付けられています。
デジサートのEVコードサイニング証明書は、世界最大手の認証局が発行する高信頼性の証明書です。
Windows・macOS・Java・Adobe AIRなど多様なプラットフォームの署名に対応し、Windowsカーネルモードドライバーにも使用可能です。
審査は英語でのやり取りが基本ですが、弊社が申し込みをサポートします。
詳細・価格については デジサート コードサイニング証明書(価格・仕様) をご覧ください。
コードサイニング証明書の基本については コードサイニング証明書とは?電子署名の仕組みとOV・EVの違い もあわせてご参照ください。