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【SSL証明書】FAQ/情報

BIMIに必要なDMARC設定 — p=noneのままロゴが出ない理由と引き上げ手順

ページ更新日:2026/08/22

BIMI でブランドロゴを表示するには、DMARC を p=quarantine または p=reject で運用していることが必須条件です。
p=none(監視のみ)のままでは、証明書もロゴも正しく用意していてもロゴは表示されません。これは BIMI 導入で最もつまずきやすいポイントです。
このページでは、なぜ p=none では表示されないのか、そしてメールを止めずに安全にポリシーを引き上げる手順を解説します。BIMI 全体の仕組みは BIMIとは? をご覧ください。

DMARCとは(SPF・DKIMとの関係)

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)は、SPF と DKIM の認証結果をもとに、 認証に失敗したメールをどう扱うかを送信ドメイン側が宣言する仕組みです。

BIMI は「DMARC をきちんと運用しているドメインだけがロゴを表示できる」という設計になっており、 ロゴ表示はなりすまし対策を実施していることの可視的な報酬という位置付けです。だからこそ p=none は要件を満たしません。

DMARCポリシー(p=)の3段階

ポリシー 認証失敗時の扱い BIMI要件 用途
p=none 何もしない(通常どおり配送) 満たさない 導入初期の監視用。レポートを集めて自社の正規送信元を洗い出す段階。
p=quarantine 迷惑メールフォルダへ隔離 満たす BIMIの最低要件。いきなり拒否せず様子を見たい場合の現実的な着地点。
p=reject 受信拒否(配送しない) 満たす なりすまし対策として最も強力。最終的にはここを目指します。

pct= タグで適用率を絞っている場合、BIMI では pct=100(または pct 未指定)である必要があります。p=quarantine; pct=50 のような部分適用ではロゴが表示されません。

DMARCレコードの書き方

DMARC は _dmarc.(ドメイン名) の TXT レコードとして設定します。

ホスト名: _dmarc.example.com
タイプ : TXT
値   : v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc-report@example.com; adkim=r; aspf=r
タグ 意味
v=DMARC1 バージョン。必須で、必ず先頭に置きます。
p= ポリシー。BIMI には quarantine または reject が必要です。
rua= 集計レポートの送り先。ポリシー引き上げの判断材料になるため、必ず設定してください
sp= サブドメイン用のポリシー。省略時は p= が継承されます。
adkim= / aspf= DKIM / SPF のアラインメント判定の厳密さ。r(relaxed・既定)か s(strict)。
pct= ポリシーを適用する割合。BIMI では 100(または未指定)である必要があります。

p=none から安全に引き上げる手順

いきなり p=reject にすると、設定漏れのある正規メール(メール配信サービス・グループウェア・問い合わせフォームからの自動送信など)が届かなくなります。
次の順序で段階的に進めてください。

  1. SPF・DKIM を先に整える:自社が使っているすべての送信元(自社サーバー、メール配信サービス、CRM、フォーム、経理システム等)を洗い出し、それぞれ SPF に含め、DKIM 署名を設定します。ここが不完全なままポリシーを上げるのが事故の原因です。
  2. p=none + rua= でレポートを集める:最低でも2〜4週間、集計レポートを受け取って「認証に失敗している正規の送信元がないか」を確認します。
  3. 漏れをすべて潰す:レポートに出てきた未対応の送信元を SPF / DKIM に追加します。認証失敗が正規送信元からは出ない状態を作ります。
  4. p=quarantine に引き上げる:ここで BIMI の要件を満たします。しばらく運用し、問題が起きないことを確認します。
  5. p=reject に引き上げる:最終形。なりすまし対策として最も強力です。

現在の DMARC の状態と、BIMI 要件を満たしているかは BIMI / VMC・CMC 設定チェックツール(無料) で確認できます。ポリシーが p=none の場合は、その旨と対処が優先アクションとして表示されます。

DMARCを整えたあとの流れ

DMARC が p=quarantine 以上になったら、残りは次の3つです。

  1. SVG Tiny P/S 形式のロゴを用意する(→ BIMI用ロゴの作り方
  2. マーク証明書(VMC / CMC)を取得する
  3. BIMI の DNS レコード(default._bimi)を設定する(→ 取得・設定の完全手順

ご注文

商標登録済みで、登録商標と同一と認められるロゴであれば VMC(Gmail の青い認証済みマークが付きます)。商標登録がない場合は CMC をご利用ください。

 

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