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【SSL証明書】FAQ/情報

EC運営代行・複数ショップ運営者向け:DV証明書を OV/EV に切り替えるべき理由と運用のコツ

ページ更新日:2026/10/11

複数のネットショップを預かる運営代行会社・制作会社・多店舗運営者は、公開ショップの証明書を DV から OV(迷ったらこれ)/EV(決済・ブランド重視)へ切り替えることをおすすめします。 DV はドメインの管理権限しか確認しないため、DNS やレジストラを乗っ取られると攻撃者も同じ証明書を取得できます。

30秒で分かる

対象
EC運営代行・制作会社・多店舗運営者が管理する、決済を伴う公開ショップ
おすすめ
OV:スタンダード・サーバID(72,600円/1年)。決済・ブランド重視なら EV:スタンダード・サーバID EV(132,000円/1年)
名義
証明書の組織名とご担当者はショップ運営法人。代行会社は連絡先・手続きを代理できる
審査
OV 3〜7営業日/EV 5〜10営業日。有効な組織審査(最大397日)を再利用できる間は、同じ法人の2件目以降はドメイン認証だけ
自動化
Persistent DNS認証で更新・再発行の DCV を自動承認。組織名の軽微な表記違いは弊社で補正(注文時のチェック)
支払い
後払い(翌月末の請求書払い)・案件ごとの請求書発行に対応

なぜ今、DV のままでは不安なのか

ショップの乗っ取りは「サーバーへの侵入」だけではありません。ドメインの管理権限を奪う攻撃が増えています。

攻撃の入口 何が起きるか
レジストラ/DNS アカウントの乗っ取り 使い回しパスワードや二要素認証なしのアカウントが狙われます。DNS を書き換えられると、攻撃者のサーバーが「正規ドメイン」として応答し、DV 証明書もそのまま取得できます。
サブドメインテイクオーバー 閉店したショップの CNAME(例:shop-old.example.com → 解約済みの ASP)を放置すると、第三者がその ASP で同名を登録して乗っ取れます。多店舗運営で最も起きやすいパターンです。
フィッシングサイト 正規ショップに似たドメインで決済ページを偽装。無料の DV 証明書で「鍵マーク」が付くため、鍵マークだけでは見分けられません(フィッシング対策協議会の報告事例を参照)。

DV 証明書はこれらの状態でも「ドメインを制御している」ことさえ示せれば発行されます。
OV/EV は運営法人の登記・所在地・代表電話での意思確認を経て発行されるため、乗っ取った側が正規法人の名義で証明書を取るのは格段に難しくなります。証明書の詳細(サブジェクト)に法人名が載るので、証明書の透明性(CT)ログで自社ドメインに発行された証明書を監視するときも、正規/不正の判別がつきます。

※ OV/EV は組織の身元を示すものです。正規サイトが OV/EV でも、ドメインの管理権限を奪った攻撃者が別の DV 証明書を取ること(=第三者の DV 取得や乗っ取りそのもの)は防げません。レジストラの二要素認証・レジストリロック・CAA レコード・CT ログの監視・DMARC と組み合わせてください。

DV・OV・EV の違い(ショップ運用の観点)

  DV(ドメイン認証) OV(企業実在認証) EV(拡張認証)
審査するもの ドメインの管理権限のみ ドメイン + 法人の実在(登記・第三者DB・代表電話) OV + 事業実態・申請者の権限をより厳格に
証明書に載る情報 ドメイン名のみ ドメイン名 + 法人名・所在地 同左(審査基準が厳格)
発行までの目安 数分〜数時間 3〜7営業日(組織審査を再利用できる間はドメイン認証のみ) 5〜10営業日
乗っ取り時の取得 DNS を握られれば取得される 法人になりすます必要があり困難 同左(複数名の電話確認)
向くショップ 社内検証・開発環境・決済のない LP 決済を伴う公開ショップ全般 自社ブランドの旗艦店・高額商品・金融系

※ EV でもブラウザのアドレスバーに社名は表示されません(2019年ごろに廃止)。法人名は証明書の詳細に表示されます。詳しくは DV・OV・EV の違い。

多店舗・代行運用で押さえるポイント

名義はショップ運営法人

証明書の組織名(O=)はショップを運営している法人です。審査の電話は運営法人の代表番号にかかり、申請担当者本人に取り次がれる必要があるため、注文フォームの「ご担当者名」は運営法人側の方に。代行会社は請求先メール・組織情報メールの追加宛先と「その他ご連絡事項」で代理申請を明記すれば、手続きと連絡を担当できます(代理申請について)。

組織審査の結果は再利用できる

有効な組織審査の結果(2026年2月25日より最大397日、従来825日)を再利用できる間は、同じ法人の2件目以降はドメイン認証だけで発行されます。期限が切れると更新時に再審査になります(組織認証の再利用期間の変更)。

ドメイン認証は TXT 1件で自動化

Persistent DNS認証は OV/EV にも対応。ベースドメインに TXT レコードを1件置けば、以後の更新・再発行の DCV が自動承認されます。有効期限が 最大199日 になり再発行が増えても、DNS を触り直す必要がありません。

組織名の表記揺れで止まらない

OV/EV の審査では、組織名を登記・帝国データバンク等・前回の申請と照合します。注文フォームの「軽微な表記違いは弊社で補正して申請を進める」(既定 ON)にしておくと、スペース・記号・数文字程度の違いは弊社が修正し、確認メールの往復なしで審査を進めます。社名変更など意味が変わる違いは必ず確認します。

請求・支払いは案件単位

後払い(翌月末の請求書払い)・見積書・請求書・領収書をマイページで発行。ショップごとに請求書を分けることも、まとめることもできます。

期限・審査状況をマイページで

有効期限の一覧・CSV・有効期限 API・SSL監視で複数ショップをまとめて管理。審査中の注文は「審査状況を確認(β)」で認証局の組織審査・ドメイン認証の進み具合をその場で確認できます。OV/EV の発注は弊社担当が認証局で行うため、API 自動注文は DV のみです。

DV から OV への切り替え手順

  1. 現在の DV 証明書の有効期限を確認(マイページの注文一覧、または SSL証明書チェッカー)。
  2. 満了の2〜3週間前に OV を注文。スタンダード・サーバID の注文フォームで会社名は登記どおりに、ご担当者は運営法人側の方を入力。CSR はお手元のもの、または CSR作成ツールで作成。
  3. ドメイン認証を Persistent DNS に。同じベースドメインのショップが複数あるなら TXT 1件で全店に効きます。
  4. 審査の電話(ショップ運営法人の代表番号)に対応。初回 3〜7営業日で発行。組織審査を再利用できる間は、2店舗目以降はドメイン認証だけなので 1〜3営業日。
  5. 発行後、証明書をサーバーへ設置(設置手順)。有効期限は最大199日のため、以後は無償の再発行で契約満了まで運用します。

期限が迫っている場合は、まず DV で更新して次回 OV に切り替える方法もあります。見積書が必要なときは 見積書作成(PDF 即時発行)。

おすすめの OV/EV 証明書

第一候補

スタンダード・サーバID

OV

デジサートの OV。Secure Site と同じ証明書チェーン・同じ審査レベルの低価格版。サーバー台数無制限。

72,600円 / 1年

ワイルドカード 198,000円 / 1年

複数年でまとめるなら

トゥルービジネスID

OV

ジオトラストの OV。複数年契約の割引あり。別ドメインの SAN 追加に対応。

31,680円 / 1年

2年 63,360円 3年 95,040円

決済・ブランド重視

スタンダード・サーバID EV

EV

最も厳格な審査。自社ブランドの旗艦店・高額商品・金融系に。

132,000円 / 1年

トゥルービジネスID with EV 66,000円 / 1年

店舗数が多い・請求をまとめたい・後払いを使いたい場合はお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 運営代行で預かっているショップの証明書は、誰の名義で申請しますか?
A. 証明書に載る組織名(O=)はショップを運営している法人です。審査の電話は運営法人の代表番号にかかり、申請担当者本人に取り次がれる必要があるため、「ご担当者名」は運営法人側の方にしてください。代行会社は請求先メール・組織情報メールの追加宛先と「その他ご連絡事項」で代理申請を明記すれば、手続きと連絡を担当できます。代行会社自身が運営するショップは代行会社の名義で取得します。
Q. DV から OV への切り替えはいつ行えばよいですか?
A. 更新のタイミングが最も簡単です。満了の2〜3週間前に OV を注文してください(初回審査込みで3〜7営業日)。期限が迫っている場合は DV で一度更新し、次回 OV に切り替える方法もあります。

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